大人のたしなみ パールジュエリー【その3】

大人のたしなみ パールジュエリー
パールジュエリーをいつまでも綺麗にお使いいただくためにはお手入れが必要です。
他の宝石よりも繊細で柔らかい真珠ですが、正しく取り扱い、お手入れすれば末永くお使いいただけるものです。
今回は、真珠の取り扱い方、お手入れ、保管方法についてふれていきます。

お手入れの基本は『拭き取る』

真珠の主な成分は炭酸カルシュウムとタンパク質で、炭酸カルシウムの小さな結晶が何層にも折り重なって美しい輝きを作っています。その主成分の一つ炭酸カルシュウムは、強い酸やアルカリ、熱などに弱く、それらに晒されると表面が溶けてしまったり変色してしまいます。
また、ルビーやサファイアなどに比べると非常に柔らかく、それらの半分以下の硬さしかありませんので非常に傷が付き易くなっています。

ここまで聞くと真珠の取り扱いは難しく、お手入れが大変と思うかもしれませんが、実はとてもシンプルなのです。
パールジュエリーをご使用後に柔らかい乾いた布で拭くことなのです。

使用後は必ず拭き取る

人間の汗や手のあぶらなど皮脂は酸性を帯びており、真珠に付着すると表面が溶け出してしまいます。そのため真珠の表面に数ミクロンレベルの凹凸が出来てしまい、光の散乱という現象が発生して光沢が鈍化してしまいます。人間の目には真珠が曇ったように見えてしまいます。

また、お食事の際などサラダドレッシングなどの酸や果汁にも気をつけてください。汁が飛び散ってパールジュエリーにかからないようにしましょう。

ヘアスプレー、香水、除光液などの化粧品も表面を溶かし真珠の美しさを損なう原因となりますので、パールジュエリーはメイク後に付けるよういたしましょう。

その他に洗剤や医薬品、文房具などにも酸を含むものもありますので、使用後は必ず汗や皮脂などの汚れを拭くように習慣付けておくと良いかもしれません。

ひどい汚れの場合は水洗い

万が一、果汁や酢などの強い酸性の液体や真夏の汗などが付着してしまったら、きれいな真水(ぬるま湯)ですすいで、柔らかい布で拭き取り、水分を充分に拭き取った後、自然乾燥させてください。

また薄めた中性洗剤を使う方法もあります。洗った後、そのまま濡れた状態にしておくと、水分が空気中の炭酸ガスを吸って弱酸性になり、真珠の表面を溶かして艶がな無くなってしまいます。そのため必ず良く拭いて乾燥させてください。

保管の際のポイントは、『乾燥』『湿気』『紫外線』

パールジュエリーを末永くお使いいただくには、保管方法も重要です。
真珠の輝きや色を持続させるためには以下のことに注意して保管ください。

極端な乾燥、湿気を避ける

乾燥によって真珠の水分が失われた状態になり収縮してしまいます。また湿気が多い場所では膨張してしまいます。それらが繰り返されることによって真珠層に亀裂が入ってしまうことがあるからです。夏場や冬場は特に注意が必要です。
高温多湿を避け保管することをおすすめします。

紫外線を避ける

真珠の主な成分は炭酸カルシュウムとタンパク質です。紫外線に長期間当たり続けると、タンパク質がやけて黄ばみが出てしまいます。
直射日光を避け保管することをおすすめします。

おすすめの保管方法は

パールジュエリーおすすめの保管方法は、ジュエリーボックスに単体で保管することです。真珠は硬度が低いので他の真珠より硬い宝石や貴金属とふれあうと傷がついてしまうからです。また、ジュエリーボックスには桐の箱が最適です。桐は乾燥すると水分を放出しで乾燥を防ぎ、湿度が高くなると湿気を吸収する性質を持っているからです。
タンスにしまう場合は、防虫剤は避けてください。揮発した防虫剤により変質することがあります。

それでも真珠が曇ってしまったり、変色してしまった場合は、一番上の層を剥がしてしまえば光沢は回復します。真珠層は何百、何千層と積み重なっていて、層と層の間にはタンパク質がありますのでそこで剥がすことが出来るのです。
ご自身でも研磨剤入りの布なので層を剥がすことは出来ますが、専門家に任せることをおすすめします。

 

パールネックレスの糸替えは定期的に
真珠のネックレスは着用し続けると糸が緩んでしまうことがあります。定期的に点検、糸替えをすることをおすすめします。
2~3年ぐらいが目安ですが、糸が伸びて真珠同士に隙間が目立ち始めたら糸替えのサインです。

この記事を書いた人yukizaki