【時計職人に聞く】Part.10 ロレックス デイトナ の文字盤の種類とフォント比較。

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【時計職人に聞く】Part.10 ロレックス デイトナの文字盤の種類とフォント比較。

【時計職人に聞く】Part.10 ロレックス デイトナの文字盤の種類とフォント比較。

第10回は、ロレックスの中でもダントツに人気が高いでしょう、コスモグラフ デイトナ。
その少しマニアックな世界へご案内したいと思います。

各国においても言わずと知れたロレックス。数あるロレックスのモデルの中でも人気が高いモデルがデイトナではないでしょうか?

今回はそのデイトナの文字盤についてお話ししていきたいと思います。
といっても、同じ白文字盤でも何種類もあるっていうお話ですよ!

第10回のお題目は以下の通り↓↓

 

1.はじめに簡単にデイトナの歴史から。

デイトナの歴史は1959年、最初の一歩を踏み出します。
代わることのない3つのインナーダイアルというデザインはその当時から60年もの間革新を続けながら人々を魅了してきました。

1963年の誕生以来、新旧モデルともに今なお絶大な支持を得るコスモグラフ デイトナ。アメリカの権威あるサーキットであるデイトナ・インターナショナル・スピードウェイの名を冠している通り、元々はプロカーレーサーのために設計されたモデルです。現行モデルのムーブメントにはロレックスの技術を結集して開発・製造されたキャリバー4130を搭載し、安定性、堅牢性、耐磁性、耐衝撃性において高いパフォーマンスを実現しています。時速400kmまでの平均速度を正確に計測することを可能としたタキメーターベゼルとクロノグラフ、72時間のパワーリザーブも信頼の証です。デイトナは時計愛好家を魅了する名機として、そしてロレックスのアイコンとして君臨し続ける唯一無二の存在です。

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2.新しい時代へ Ref.16500

デイトナを語る上での一つの契機とも言っていいのがRef.16520の登場です。
ロレックスの歴史の中でも一つの特徴的な時期の幕開けとなります。

一つは、内部構造的な面です。
今までの手巻き式の構造から「自動巻き機能」を初めて搭載し、ムーブメントはゼニス社のクロノグラフ用自動巻きムーブメント、“エルプリメロ”を改良したRef.4030が使われた型番です。
防水性も今までの50M防水から100M防水へと進化し、よりロレックスの「オイスター」という概念を深化させることに成功しました。

そして、もう一つはデザインという側面です。
このRef.16520の登場以降、バリエーションという概念が追加されます
ステンレスだけではなく、ステンレスx18Kイエローゴールドというコンビネーションの概念が生まれたRef.16523
そして、ラグジュアリーの領域をも席巻していきます。
Ref.16518/16519/16589
といった金無垢(ホワイトゴールド)のモデルが出てきたのもこの時期です。
「素材」の幅が広がり、それに伴って「文字盤の配色のバリエーション」が増えていきます。
現在へも通じるファッション性とラグジュアリー性を兼ね備え、ロレックスとしての存在感をより強固なものにしていきます。

3.最初のモデル1988 1989-1990

1988年、今から31年前に発表されたのが16520という型番のデイトナになります。
現在のデイトナのデザインにぐっと近くなったモデルですが、この時期からのデイトナには時計好きの心をくすぐるマニアックな要素が満載の時期になります。
今回は時計の顔でもある文字盤のフォント(文字の形)についての違いをご紹介していきたいと思います。

普通に考えれば、同じ型番なら同じデザインだと思いますよね?

でも、実際には製造された時期によって微妙な変化があります。
その理由としてはロレックスがほんとに小さい部分にも改良を加え続けているという証拠でもあります。

真贋の観点から見れば、この時期のモデルにはこのフォントが使われていただろうと見分けることも理論的には可能になってきます。

例えば・・・
初期のシリアルの刻印された時計に、
時間軸上では比較的現在に近い文字盤のデザインがセッティングされている中古の時計があるとしましょう。

なぜでしょう・・・?

その推測の一つにはオーバーホール等で文字盤自体がいつの間にか新しいものへとメンテナンスの理由から交換されていくことも考えられます。よって、時代的に製造されたデザインと合致しなくても決してニセモノというわけではありません。

仮に、全部その時代のオリジナルパーツだと・・・めちゃくちゃ高額だったりします。

こんな事に考えを寄せていくと、時計自体の生まれてからの変遷を辿ることもできます。

いつの時代に製造されて、どのぐらい経過しているのか。
たぶん、こんな修理をされながらメンテナンスをして使われてきたんだろうな~と想像することも
時計を看る中では大切な部分ではないでしょうか。

それでは【1988年】、最初のモデルが製造されたときの文字盤のデザインです。
↓↓↓
コスモグラフ デイトナ 16520

翌年から【1989年~1990年】ごろに製造された文字盤のデザインです。
↓↓↓
コスモグラフ デイトナ 16520
何が違うのか・・・?
パッと見はわからないです。(笑)

間違い探しみたいですが、文字のエッジのデザインが違ったりしてます。(笑)

4.1991年製造 1993年製造 1998年製造

それでは、続々とデザインの変遷をご紹介していきましょう!!

【1991年ごろ】のモデルです。Ref.16520が世に生まれてから3年後のモデルですね。
初期のころに比べると、「Y」の上部の開きの角度とか文字の太さとか微妙に違ってきます。
この辺りはまだ夜光に「トリチウム」という素材が使われていました。夜暗い時に緑色に光るこの色も人気ですよね!!
↓↓↓
コスモグラフ デイトナ 16520

続きまして【1993年ごろ】
↓↓↓
コスモグラフ デイトナ 16520

初期モデルから祝10周年!【1998年ごろ】
↓↓↓
コスモグラフ デイトナ 16520

息抜きにRef.16523 SSXイエローゴールドのコンビモデルの文字盤。
こちらは【1993年ごろ】
↓↓↓
コスモグラフ デイトナ 16523

5.デイトナの楽しみ方。

ロレックス3大発明
・オイスターケース(防水性)
・パーペチュアル(自動巻き機構、全回転式ローター)
・デイトジャスト

今でこそ各メーカー標準で備えているような性能ですが、
この辺りのスペックが揃って搭載された時期も1988年に生まれたデイトナRef.16520の誕生と重なります。
実用性がぐんと上り、機能的にも使いやすく、そして耐久性も向上していきました。
つまり、メンテナンスを定期的に行えば製品寿命が長くなりました。
20年から30年前のモデルにデザイン性だけではなく、歴史をたどるという意味でも時計の楽しみ方の幅が生まれていきました。

同じ型番のモデルでも、違いを楽しむことができる。

これもロレックスの醍醐味のひとつでしょう。

中古の時計屋さんや、インターネットで検索して探す中で、探している時期のものが見つかった時のワクワク感は案外楽しいものです。

色々と見比べてみるのも時計の楽しみのひとつです。

これを機に、あなたもマニアックな世界へ足を踏み入れてみてはどうでしょうか?

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前回の記事はコチラ>>>【時計職人に聞く】Part.9 オーデマ・ピゲの分解点検。

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